秋のトレンドカラーを足元ならぬ頭元から。今季注目のアースカラーコーデ

「秋のトレンドカラーを足元ならぬ頭元から」
オリーブ・テラコッタ・マスタードで季節を先取り。
いつもの日常着を一瞬で秋めかせる、大人のカラーハット提案。
REGATTO Editorial Staff
Hat Stylist / Editor
導入:季節の変わり目、何を着ればいいか迷うあなたへ
9月に入り、朝晩の風にふと秋の涼しさを感じる日が増えてきましたね。とはいえ、日中はまだ日差しが強く、長袖ニットや厚手のコートをクローゼットから引っ張り出すには少し早い……。「毎朝、鏡の前で何を着るべきか迷ってしまう」という方も多いのではないでしょうか。
「おしゃれは足元から」とよく言われます。ブーツやローファーで秋を先取りするのも素敵ですが、実は最も手軽に、そして一瞬で全体の季節感をアップデートできるのが「頭元(帽子)」です。
人の視線は、初対面でも会話の最中でも、自然と「顔まわり」に最も集まります。だからこそ、服装自体はまだ軽やかな白Tシャツやシャツ、デニムといった晩夏スタイルのままでも、頭元に秋のトレンドカラーをひとつ添えるだけで、一気に季節感のある洗練された佇まいへと生まれ変わるのです。
今回は、2026年秋の最注目トレンドである「アースカラー(オリーブ、テラコッタ、マスタード)」にスポットを当て、大人の日常着を劇的に格上げする帽子のスタイリング術をセレクトショップREGATTOがご紹介します。
INDEX(目次)
01
2026年秋、なぜ今「アースカラー」なのか?
大地や植物、鉱物など自然界の色彩から着想を得たアースカラー。2026年秋冬のファッショントレンドにおいて、アースカラーは単なる「定番色」を超え、静かな上質さ(クワイエット・ラグジュアリー)を表現する主役として再注目されています。
ビビッドすぎる原色は幼く見えやすく、逆に全身モノトーンでは季節の情緒に欠けてしまいがち。その点、穏やかな温もりと知性を併せ持つアースカラーは、30代・40代以上の大人世代の肌馴染みが抜群です。
今季特に押さえておきたいのが、次の3つのキーカラーです。
オリーブ
Olive / Moss Green
深みのあるグリーン。都会的な洗練と程よい抜け感を宿す。
テラコッタ
Terracotta / Rust
焼いた素焼きの陶器や赤土を思わせる温もりある赤褐色。血色感を高めて顔まわりを華やかに見せる。
マスタード
Mustard / Spice Yellow
落ち着いた渋みのあるイエロー。ダークトーンになりがちな秋の装いに絶妙なスパイスを加える。
これらのカラーをトップスやアウターで取り入れると「色の面積が広すぎて重たくなる」と心配な方でも、面積の小さい「帽子」なら気負わず、最高に洒落たバランスで取り入れることができます。
02
3大アースカラー×帽子のスタイリング実践ガイド
①【オリーブ × バケットハット / キャップ】知的なクリーン・アーバンカジュアル
深みのあるオリーブグリーンは、ミリタリー由来のタフさがありながら、選び方次第で極めてクリーンで知的な表情を見せてくれます。
- トップス: クリーンな白のロングスリーブTシャツ、またはエクリュ(生成り)のバンドカラーシャツ。
- ボトムス: チャコールグレーのスラックスや、ワンウォッシュの濃紺ストレートデニム。
着こなしのポイント:
オリーブの帽子を合わせる際は、全身をカーキ系で揃えるとアウトドア感が強くなりすぎてしまいます。あえて白やライトグレーなどの「都会的な淡色」と合わせることで、オリーブの深みが引き立ち、洗練されたアーバンカジュアルが完成します。女性ならゴールドの小ぶりなフープピアス、男性ならシルバーの細バングルを添えると、大人の清潔感が際立ちます。
「MAISON Birth / メゾン バース」COMBO MIL SLIP BRIM HAT
ミリタリー由来のタフなディテールを洗練されたシルエットに昇華させた、オリーブカラーの上質バケットハット。ハリのあるツイル生地と絶妙なブリム角度が、白シャツやスラックスなどの都会的でクリーンなスタイリングを引き立てます。
②【テラコッタ × ウールハット / キャスケット】顔色をトーンアップする大人のクラシック
赤土のような温かみとクラシカルな品格を放つテラコッタ(ラストカラー)。肌寒い風が吹き始める季節に、見る人にも温もりを感じさせる最高の秋色です。
- トップス: ネイビーのテーラードジャケット、またはベージュ〜オートミールの上品なハイゲージニット。
- ボトムス: インディゴデニムやオフホワイトのコーデュロイパンツ。
着こなしのポイント:
テラコッタの最大の特徴は、顔まわりに置くことで自然な血色感(トーンアップ効果)を与えてくれること。くすみが気になりがちな大人世代の表情を、パッと健康的で明るく見せてくれます。ネイビー×テラコッタ(青×茶褐色)の配色はいわゆるイタリア伊達男の王道配色「アズーロ・エ・マローネ」。知的でありながら大人の色気を漂わせるスタイリングが叶います。
「BAILEY / ベリー」TINO
アメリカの歴史ある老舗ハットブランド「Bailey」を代表する名作フェルトハット「TINO」。温もりのあるテラコッタ(ラストカラー)の上質なウールフェルトが、ネイビーブレザーとの伝統的な「アズーロ・エ・マローネ」配色を格調高く仕立て上げます。
③【マスタード × ベレー帽 / ニットワッチ】シックな装いにリズムを生む上質アクセント
イエロー特有の明るさを持ちながら、マスタードはトーンが一段落ち着いているため、派手さを感じさせず上品に溶け込みます。
- トップス: ブラックのモックネックカットソー、またはダークブラウンのレザージャケット/ブルゾン。
- ボトムス: 落ち感のあるワイドトラウザーや、チェック柄のロングスカート。
着こなしのポイント:
秋が深まるにつれ、街中も自分のワードローブも黒やネイビー、グレーなどのダークトーンに偏りがち。そんな時に頭元へマスタードを差すだけで、全体のコーディネートに小気味よいリズムと立体感が生まれます。ベレー帽は少し斜めに倒してニュアンスを出し、前髪をすっきり収めると、パリジェンヌのようなエスプリの効いたこなれ感を演出できます。
「LAULHERE / ロレール」AUTHENTIQUE
1840年創業のフランス老舗ベレーブランド「LAULHERE」のアイコンモデル「AUTHENTIQUE」。なめらかなメリノウールフェルトで作られた落ち着きあるマスタードカラーが、ダークトーンになりがちな秋の装いにパリジェンヌのような知的で洒落たエスプリを添えます。
03
失敗しない!大人の「頭元アースカラー」配色黄金ルール
カラーハットを被るときに「帽子だけ浮いて見えないか心配……」という方は、以下の3つのルールを意識してみてください。
| 配色ルール | 具体的なテクニック | スタイリング効果 |
|---|---|---|
| ルール1:全体のカラーは「3色以内」に抑える | ベースカラー2色(例:白+ネイビー)+ アクセントカラー1色(オリーブの帽子)という比率を意識。 | 色数が絞られ、全体が雑多にならず洗練された大人らしい統一感が保たれる。 |
| ルール2:小物のどこかに「同系色のエコー」を忍ばせる | 時計のレザーストラップ、ソックス、バッグのレザーパッチ、ベルトなどに同系色を配置。 | 視線が上下にリフレイン(呼応)し、計算されたお洒落上級者の佇まいが完成する。 |
| ルール3:素材のテクスチャー(素材感)で秋を語る | コーデュロイ・起毛ウール・ツイード・フェルトといった秋冬特有の風合いを選ぶ。 | 服がまだ薄手の晩夏〜初秋でも、色と素材の両面から確実に「秋の季節感」を表現できる。 |
04
帽子専門セレクトショップ REGATTO のこだわり
私どもREGATTO(レガット)は、世界中から選りすぐった老舗ファクトリーブランドから、現代の日常に寄り添う新進気鋭のデザイナーズブランドまで、本物志向のヘッドウェアを取り扱う専門セレクトショップです。
「帽子は、ただ被るだけでなく、その人の個性や佇まいを引き立てる額縁のような存在。」
— REGATTO Concept
REGATTOでは、日本人の頭の形にフィットする美しいクラウンの深さ、ミリ単位で計算されたブリムの角度、そして長く愛用するほどに味わいが増す上質な素材選びに徹底的にこだわっています。
「自分に似合う帽子の色や形がわからない」という方も、ぜひ当店であなただけの運命の1点を見つけてみてください。
05
大人の秋帽子スタイリング Q&A
パーソナルカラー(イエベ・ブルベ)によって似合うアースカラーは違いますか?
A. はい、色味のアンダートーンを意識するとより馴染みます。
温かみのあるテラコッタやマスタード、黄み寄りのカーキオリーブが肌色を健康的に輝かせます。
黄みを抑えたグレイッシュなオリーブ(セージグリーン系)や、深みのあるボルドーに近いテラコッタが肌の透明感を引き立てます。
まだ暑さが残る9月〜10月上旬、快適に被れる素材は?
A. コットンツイルや軽量な細畝コーデュロイ、通気性のあるサマーウール混がおすすめです。
見た目にはしっかり秋の深みを感じさせつつ、裏地に通気性のあるメッシュや吸汗速乾スベリ(ビン革)を採用した帽子を選べば、汗ばむ日でも快適に秋スタイルを楽しめます。
06
まとめ:まずは頭元から、新しい季節を迎えよう
コートやアウターを新調するのは少し先でも、帽子なら今すぐ手に入れて、明日から季節の先取りを楽しめます。
足元ならぬ「頭元」から取り入れる、オリーブ、テラコッタ、マスタードのアースカラー。鏡の前のいつもの服にそっと帽子を添えて、秋風の心地よい街へ出かけてみませんか?